CBD(カンナビジオール)製品について、最近よく耳にされる方も多いのではないでしょうか。2013年頃から日本の健康食品・化粧品市場に登場し、睡眠の質向上や自律神経の調整に効果があるとされている注目の成分です。
2024年10月からの新規制のポイント
・CBDオイル:THC含有量10ppm以下
・飲食品:THC含有量0.1ppm以下
(飲料の場合、100mL中に0.01mg以下)
・その他原料:THC含有量1ppm以下
この規制値について、業界からは「1ppmでは他の有効成分も除去せざるを得ず、CBDの良さが損なわれる」「加熱により基準値を超えるTHCが検出される可能性がある」といった懸念の声も上がっています。
しかし、この規制強化の背景には、一部事業者による不適切な成分配合や基準値超過などの問題がありました。消費者の安全を守るため、より厳格な基準が設けられることとなったのです。
ananなどに掲載されたCBD入浴剤を取り扱うヤポネサウンド合同会社はCBDの医療的な効果に注目しいち早く取り扱いを決めた会社だ。
担当者は下記のように語った。
お客様からは、「不眠がちだった夫の睡眠の質が改善した」「自然な香りでリラックスできる」「美容効果も実感できる」など、大変好意的な声が寄せられております。特に睡眠にお悩みの方や、自律神経の乱れが気になる方にとっては、検討に値する選択肢かもしれません。成分などにかなりこだわって企画から手掛けてきた商品なので今回の規制で品質が落ちないか不安です。
今後のCBD選びはより慎重さが必要になることが予想されます。
- 必ず正規販売店から購入する
- メーカーの品質管理体制を確認
- 成分含有量や製造方法が明記されているか確認
- 第三者機関による品質検査の有無をチェック
規制後の内容を守っていなければ大麻取締法違反となる場合もあるので注意しましょう。
提出された資料に基づいて厚生労働省が「大麻に該当しない」と回答した場合であっても、輸入の際の税関若しくは厚生労働省の検査又は国内における検査で THC(テトラヒドロカンナビノール)が検出された場合等には、「大麻に該当する」ものを輸入したものとして大麻取締法に基づき処罰を受ける可能性があります。
厚生労働省 地方厚生局 麻薬取締部 HP掲載資料 「CBD(※)オイル等の CBD 製品の輸入を検討されている方へ」
新規制の施行を前に、関心をお持ちの方は、信頼できる事業者の製品をお試しいただくことをお勧めいたします。なお、現在も規制の詳細について検討が続いており、パブリックコメントの内容を踏まえた調整が行われているところです。
CBD製品選びに際しては、最新の情報収集と慎重な判断をお願いいたします。また、効果には個人差があることもご理解ください。
■CBDに関する新しい動き ・6月に「全国大麻商工業協議会」が設立 ・業界団体による自主規制の強化 ・医療分野での研究開発の進展
(健康や医療に関する内容のため、ご不安な点がございましたら、医療専門家にご相談ください)